2017 SPRING / SUMMER

“STAIR WITH SPECIAL INTERVIEW” by TAEKO HIGASHIHARA

この春、NOBLEが注目するブランド「STAIR」。
昨年デビューしたばかりながら、トレンドと女性らしさの絶妙なバランス、
大人の女性に響く世界観はどうやって生み出されているのか?
デザイナーの武笠綾子さんにお話を伺いました。
ファッションエディター東原妙子さんの視点を通して、その魅力をご紹介します。

東原妙子

ファッションエディター・ディレクターとして『BAILA』『Marisol』など多数の女性誌やカタログを手掛ける他、アパレルブランドのバイイングやコラボアイテムのデザインなど、幅広く活躍中。Instagramでは多くのフォロワー数を誇り、トレンド感あふれる着こなしと飾らないキャラクターにファンも多い。
Instagram:@taekohigashihara

ONE-PIECE [17040250004010] NAVY ¥38,000+TAX (STAIR)

武笠綾子

服飾専門学校でデザインを学んだ後、アパレルブランドにてデザイナーを務める。2016AWより”現代女性に程よい遊びと頑張りすぎない女性らしさ”をコンセプトに自身のブランド「STAIR」を立ち上げる。今注目を集めるジャパニーズブランド。
Instagram:@stair_official

SKIRT [17060250000610] NAVY ¥28,000+TAX (STAIR)

01

ブランド誕生のきっかけは、30歳の節目。
気持ちを後押ししてくれる“ドキドキする服”を

東原(以下H) STAIRは、今季のNOBLEの展示会で初めて知ったのですが、昨年の秋冬からスタートされたばかりなんですね。ブランドを立ち上げたきっかけは何だったんですか?

武笠(以下M) 当時、私は29歳だったのですが、これから先の30代、自分はどんな女性になりたいか?どんな服を着たいか?と考えたとき、今あるブランドがしっくりこなくて。“ドキドキする服”、着るとこで気持ちを後押ししてくれるような“高揚感をくれる服”を作りたいと思ったのがきっかけです。

H え、じゃあ武笠さんは今30歳?私より全然若いのに、しっかりしていて羨ましい(笑)!確かに節目の年って、着たい服や似合う服が変わってきて、改めて考え直すべきタイミングですよね。若いころと同じ感覚で服を選んでいると、“老ける”と“若作り”どちらにもうっかり振れてしまう世代だから……。

M そうなんです。まだベーシックには落ち着きたくないけれど、あれこれ盛り込みすぎるのも違う。自分が思い描く理想の大人の女性は、リアル感はあるけれど、等身大よりも一歩先に進んだイメージなんです。ほどよい遊びを

まとうことで、余裕と強さを引き出せるような服を作れたら、と。

H 具体的に、それはどういったデザインですか?

M 特に意識しているのは、シルエットです。“カーブ”を取り入れて、女性らしいしなやかな印象を作るようにしています。

H 私も最初にSTAIRの服を見たとき、シルエットがとても特徴的だと思いました。直線と曲線をミックスした、他にはあまりないフォルムと、その組み合わせ。それに、素材にもこだわってらっしゃいますよね。大人にとって、カジュアルすぎない“ちゃんとした素材”って、服を選ぶうえでとても重要な条件だと思うので。

M ツヤのある素材やパーツを多く取り入れていますね。たとえば、ドライな印象になりがちなリネンのパンツには細かいラメを入れるとか(写真6)、光沢のある金具をポイントで取り入れるとか。

H そう、STAIRの服って、デイリーだけでもドレスアップだけでもない絶妙なバランス感!そのツヤっぽさが、ドキドキ感、高揚感につながっているんですね。

M 嬉しいです。「この服をどこで着るの?」じゃなくて、「この服を着るた

めに予定を作ってでかけよう」と思ってもらえる服を目指しています。

H いいですね。「使えそうだから買う」という感覚だけで服を選んでいると、結局、着回しはきくかもしれないけれど、いつも同じような無難なコーディネートに陥りがち。ワクワクする気持ちで選んだ服が先にあって、それを着る楽しみを作ろう、似合う自分でいよう、というモチベーションって、毎日をちょっと豊かにしてくれるから、大人になるほど大事にしたいと思うんです。それが必ずしも特別な場でなくても、日常のちょっとした外出にも高揚感をくれる服……今まさに探していた服に出会えた、という感じです。

02

今季のテーマは、「DUAL NATURE(二面性)」。
相反する魅力をバランスよく組み合わせて

H 今季のコレクションのテーマは何ですか?

M 「DUAL NATURE」=相反する2つの魅力をテーマにしています。女性の強さとにじみ出る繊細さ、光と影、保守的と自由……。そういった両面のイメージを組み合わせたスタイルです。

H ふむふむ。具体的にはどういったディテールで表現されていますか?

M 前から見たらシンプルなニットなのに、背中は大きく開いているとか(写真2,8)、シックなグレイッシュトーンの生地だけれど、よく見たらラメで光沢があるとか(写真6)……。逆のイメージのディテールを、一着のなかに組み合わせています。

H 今日履いていらっしゃるそのネイビーのタイトスカートも、入っていらしたときは正面から見える裾のカッティングがすっきりした直線なのに、うしろを向くとラウンドになっていて、素敵だなと思いました。角度を変えてみると、違った魅力が見える。そういう意外性が、「おっ」と思わせるポイントですね!武笠さんがデザインを考えるとき、イメージソースはあるんですか?

M ふと立ち寄った本屋さんで見つけた写真だったり、古い写真に映って

いる女性の服だったり、そういった画像を集めてインスピレーションをもらったりしています。

H あれ、この和室や舞妓さんの写真も?

M そうなんです。洋服とは関係のない画像もちらほら含まれていて、そこから思いもよらない新しいデザインが生まれたりすることも。実は、表立ったコンセプトではないのですが、今回“日本の美意識を通して、女性の美しさを表現する”という裏テーマがありまして。たとえば、この白いブラウス。カシュクールなんですが、重なった着物の襟足や帯をヒントにしているんです(写真1,4)。東洋的な美しさを、ちょっとしたところでスパイスとして取り入れています。

H なるほど、面白い! 確かに、王道の欧米的エレガンスだけではなく、モダンジャパニーズ的な凛とした雰囲気、入っていますね。どこか奥ゆかしさというか、硬派というか。その二面性もまた、STAIRらしい独特の魅力を作っているんですね。

M ありがとうございます(にっこり)。

H うふふ(つられてにっこり)。

そして頭でイメージしたものを、デザイン画に起こすんですか?

M そうですね。最初にデザイン画として紙に描いたものは、かなりざっくりしたイメージなので、サンプルになって実際に着てみたとき、やりすぎていないか、そこからバランスを突き詰めるんです。このブラウスも、デザイン画ではかなりボリュームのある袖になっていますが、リアルに着ていて素敵なのはこれくらいかな?と、まるみ、抜け感、幅だったりを何回も調節します。

H その客観的なさじ加減って、難しいですよね。周りの人から見て“アリ”か“ナシ”か、ちゃんと自分に似合っているかどうか。つまらないのもいやだけれど、「もの珍しい服を着ている人」になるのはもっといや。そこのコンサバさのラインは守っていたいというか。

M そう思います。自分だけでなく、周りの人や友達が着たときにどんなバランスになるか、初対面の人からどんな女性に見えるのか。その視点は常に持つようにしています。

03

東原さんが試着。大人のリアルな視点が
反映されているから、着ていて気分がいい

BLOUSE [17050250000310] WHITE ¥26,000+TAX (STAIR)

H ひとつ、お願いしていいですか?私に似合いそうなアイテムを武笠さんに見立ててもらいたい!

M もちろんです!今シーズンの代表的なアイテムになるのですが、たとえばこのブラウスはどうですか?

H これ素敵ですよね!実はNOBLEの展示会のときから、すでにチェック済み(笑)。

M ありがとうございます(笑)。“テイクオフ・ブラウス”と名付けているんですが、ノースリーブブラウスにシャツを重ねたつくりになっていて、それを脱ぐ途中のように肩を落として着ると、たまに肌が見えてドキッとする、そんなにじむような美しさを演出したくて。

H 今季、オフショルダーなど肩を出すデザインがトレンドだけれど、これは他では見たことがないデザインで新鮮!チラッと見え隠れする感じがさりげなくて、好きです。にじむような美しさを出せていないのは、モデルの問題なので申し訳なく思いますが……(笑)。それと、二の腕やら何やら色々カバーしなくちゃいけない大人には、“隠す”と“見せる”のバランスがちょうどよくて、ありがたいデザイン。

M そうそう、女性のそういったリアルな目線も大事にしたいんです。前はインだけれど、うしろはアウトにして、ウエストまわりをふわっと隠したり。体型やシーンに応じて「こうも着られますよ」っていうその人なりのアレンジを楽しんでもらえたら。

H さっき着ていたワンピースもそうでした。袖が完全なノースリーブではなく少しだけ外に出ているから、肩の丸みが隠れてすっきり見える。本当にちょっとしたことだけれど、大人にとってはその“少し”の差で安心感が全然違うんですよね。なので、着ていて気分がいい! 今日はセットのインナースカートと合わせてワンピースとして着たけれど、べストとしてTシャツや細身パンツと合わせても素敵だし、持っていたらつい毎日手が伸びてしまいそうです。

M 自由にコーディネートしてもらっていいんです。今、私が着ているブラウスも、レース自体はドレッシーだけれど、背中は生地をつけていたり、少しハイネックにしたりと、普段にも着られるようアレンジしています。さまざまなテイストやシーンに着てもらえる服でありたいので。

H 袖の部分もエレガントですよね。着るだけで、ふとした仕草まで美しく

見せてくれそうな。カジュアルに合わせても、ちゃんと決まる。色違いのベージュも、ヌーディすぎない色味が絶妙! 顔うつりがよく見える気がします。

M 少しオレンジをプラスして、大人の顔色がぼやけた印象にならないように仕上げました。もう一歩先を楽しむなら、色をそろえたビスチェを上から重ねても素敵だと思います(写真3)。

H STAIRの服はどれも、袖を通したときのバランスやたたずまい、着る人の気持ちまで、一枚一枚吟味して完成度高く作られているから、服が洗練された女性像そのものを作ってくれる力がある。“着たときの理想の着地点が見える服”だなぁと思います。お話を伺ってますます、毎シーズン新作が楽しみなブランドになりました。

M 次の2017年秋冬コレクションも、シルエットとテキスタイルにこだわった自身作です!

H え〜っ、今から楽しみ!でもその前に、まずは今季何を買うかそろそろ決めなくちゃ(笑)。

04

デザイナー武笠さん本人が着る、
STAIRの最新コレクション

1

BLOUSE [17051250002210] WHITE ¥28,000+TAX (STAIR)

PANTS [17030250001010] BEIGE ¥32,000+TAX (STAIR)

2

RIB TOPS [17080250001810] BEIGE ¥26,000+TAX (STAIR)

RIB PANTS [17080250001910] BEIGE ¥26,000+TAX (STAIR)

3

BLOUSE [17051250001510] BEIGE、BLACK ¥26,000+TAX (STAIR)

BUSTIER [17080250001710] CAMEL ¥23,000+TAX (STAIR)

4

BLOUSE [17051250002210] WHITE ¥28,000+TAX (STAIR)

PANTS [17030250001010] BEIGE ¥32,000+TAX (STAIR)

5

RIB PANTS [17080250001910] BEIGE ¥26,000+TAX (STAIR)

6

BLOUSE [17051250001510] BEIGE、BLACK ¥26,000+TAX (STAIR)

BUSTIER [17080250001710] CAMEL ¥23,000+TAX (STAIR)

PANTS [17030250001010] BEIGE ¥32,000+TAX (STAIR)

7

SKIRT [17060250001210] WHITE ¥34,000+TAX (STAIR)

8

RIB TOPS [17080250001810] BEIGE ¥26,000+TAX (STAIR)

9

PANTS [17030250001010] BEIGE ¥32,000+TAX (STAIR)

10

BLOUSE [17051250002210] WHITE ¥28,000+TAX (STAIR)

SKIRT [17060250001210] WHITE ¥34,000+TAX (STAIR)

11

TUNIC [17051250002310] WHITE ¥28,000+TAX (STAIR)

PANTS [17030250001010] BEIGE ¥32,000+TAX (STAIR)

12

TUNIC [17051250002310] WHITE ¥28,000+TAX (STAIR)

NOBLE

2017 SPRING / SUMMER

“STAIR WITH SPECIAL INTERVIEW” by TAEKO HIGASHIHARA

この春、NOBLEが注目するブランド「STAIR」。
昨年デビューしたばかりながら、
トレンドと女性らしさの絶妙なバランス、
大人の女性に響く世界観はどうやって生み出されているのか?
デザイナーの武笠綾子さんにお話を伺いました。
ファッションエディター東原妙子さんの視点を通して、
その魅力をご紹介します。

東原妙子

ファッションエディター・ディレクターとして『BAILA』『Marisol』など多数の女性誌やカタログを手掛ける他、アパレルブランドのバイイングやコラボアイテムのデザインなど、幅広く活躍中。Instagramでは多くのフォロワー数を誇り、トレンド感あふれる着こなしと飾らないキャラクターにファンも多い。
Instagram:@taekohigashihara

ONE-PIECE [17040250004010] NAVY ¥38,000+TAX (STAIR)

武笠綾子

服飾専門学校でデザインを学んだ後、アパレルブランドにてデザイナーを務める。2016AWより”現代女性に程よい遊びと頑張りすぎない女性らしさ”をコンセプトに自身のブランド「STAIR」を立ち上げる。今注目を集めるジャパニーズブランド。
Instagram:@stair_official

SKIRT [17060250000610] NAVY ¥28,000+TAX (STAIR)

01

ブランド誕生のきっかけは、30歳の節目。
気持ちを後押ししてくれる“ドキドキする服”を

東原(以下H) STAIRは、今季のNOBLEの展示会で初めて知ったのですが、昨年の秋冬からスタートされたばかりなんですね。ブランドを立ち上げたきっかけは何だったんですか?

武笠(以下M) 当時、私は29歳だったのですが、これから先の30代、自分はどんな女性になりたいか?どんな服を着たいか?と考えたとき、今あるブランドがしっくりこなくて。“ドキドキする服”、着るとこで気持ちを後押ししてくれるような“高揚感をくれる服”を作りたいと思ったのがきっかけです。

H え、じゃあ武笠さんは今30歳?私より全然若いのに、しっかりしていて羨ましい(笑)!確かに節目の年って、着たい服や似合う服が変わってきて、改めて考え直すべきタイミングですよね。若いころと同じ感覚で服を選んでいると、“老ける”と“若作り”どちらにもうっかり振れてしまう世代だから……。

M そうなんです。まだベーシックには落ち着きたくないけれど、あれこれ盛り込みすぎるのも違う。自分が思い描く理想の大人の女性は、リアル感はあるけれど、等身大よりも一歩先に進んだイメージなんです。ほどよい遊びをまとうことで、余裕と強さを引き出せるような服を作れたら、と。

H 具体的に、それはどういったデザインですか?

M 特に意識しているのは、シルエットです。“カーブ”を取り入れて、女性らしいしなやかな印象を作るようにしています。

H 私も最初にSTAIRの服を見たとき、シルエットがとても特徴的だと思いました。直線と曲線をミックスした、他にはあまりないフォルムと、その組み合わせ。それに、素材にもこだわってらっしゃいますよね。大人にとって、カジュアルすぎない“ちゃんとした素材”って、服を選ぶうえでとても重要な条件だと思うので。

M ツヤのある素材やパーツを多く取り入れていますね。たとえば、ドライな印象になりがちなリネンのパンツには細かいラメを入れるとか、光沢のある金具をポイントで取り入れるとか。

H そう、STAIRの服って、デイリーだけでもドレスアップだけでもない絶妙なバランス感!そのツヤっぽさが、ドキドキ感、高揚感につながっているんですね。

M 嬉しいです。「この服をどこで着るの?」じゃなくて、「この服を着るために予定を作ってでかけよう」と思ってもらえる服を目指しています。

H いいですね。「使えそうだから買う」という感覚だけで服を選んでいると、結局、着回しはきくかもしれないけれど、いつも同じような無難なコーディネートに陥りがち。ワクワクする気持ちで選んだ服が先にあって、それを着る楽しみを作ろう、似合う自分でいよう、というモチベーションって、毎日をちょっと豊かにしてくれるから、大人になるほど大事にしたいと思うんです。それが必ずしも特別な場でなくても、日常のちょっとした外出にも高揚感をくれる服……今まさに探していた服に出会えた、という感じです。

02

今季のテーマは、「DUAL NATURE(二面性)」。
相反する魅力をバランスよく組み合わせて

H 今季のコレクションのテーマは何ですか?

M 「DUAL NATURE」=相反する2つの魅力をテーマにしています。女性の強さとにじみ出る繊細さ、光と影、保守的と自由……。そういった両面のイメージを組み合わせたスタイルです。

H ふむふむ。具体的にはどういったディテールで表現されていますか?

M 前から見たらシンプルなニットなのに、背中は大きく開いているとか、シックなグレイッシュトーンの生地だけれど、よく見たらラメで光沢があるとか……。逆のイメージのディテールを、一着のなかに組み合わせています。

H 今日履いていらっしゃるそのネイビーのタイトスカートも、入っていらしたときは正面から見える裾のカッティングがすっきりした直線なのに、うしろを向くとラウンドになっていて、素敵だなと思いました。角度を変えてみると、違った魅力が見える。そういう意外性が、「おっ」と思わせるポイントですね!武笠さんがデザインを考えるとき、イメージソースはあるんですか?

M ふと立ち寄った本屋さんで見つけた写真だったり、古い写真に映っている女性の服だったり、そういった画像を集めてインスピレーションをもらったりしています。

H あれ、この和室や舞妓さんの写真も?

M そうなんです。洋服とは関係のない画像もちらほら含まれていて、そこから思いもよらない新しいデザインが生まれたりすることも。実は、表立ったコンセプトではないのですが、今回“日本の美意識を通して、女性の美しさを表現する”という裏テーマがありまして。たとえば、この白いブラウス。カシュクールなんですが、重なった着物の襟足や帯をヒントにしているんです。東洋的な美しさを、ちょっとしたところでスパイスとして取り入れています。

H なるほど、面白い!確かに、王道の欧米的エレガンスだけではなく、モダンジャパニーズ的な凛とした雰囲気、入っていますね。どこか奥ゆかしさというか、硬派というか。その二面性もまた、STAIRらしい独特の魅力を作っているんですね。

M ありがとうございます(にっこり)。

H うふふ(つられてにっこり)。そして頭でイメージしたものを、デザイン画に起こすんですか?

M そうですね。最初にデザイン画として紙に描いたものは、かなりざっくりしたイメージなので、サンプルになって実際に着てみたとき、やりすぎていないか、そこからバランスを突き詰めるんです。このブラウスも、デザイン画ではかなりボリュームのある袖になっていますが、リアルに着ていて素敵なのはこれくらいかな?と、まるみ、抜け感、幅だったりを何回も調節します。

H その客観的なさじ加減って、難しいですよね。周りの人から見て“アリ”か“ナシ”か、ちゃんと自分に似合っているかどうか。つまらないのもいやだけれど、「もの珍しい服を着ている人」になるのはもっといや。そこのコンサバさのラインは守っていたいというか。

M そう思います。自分だけでなく、周りの人や友達が着たときにどんなバランスになるか、初対面の人からどんな女性に見えるのか。その視点は常に持つようにしています。

03

東原さんが試着。大人のリアルな視点が
反映されているから、着ていて気分がいい

BLOUSE [17050250000310] WHITE ¥26,000+TAX (STAIR)

H ひとつ、お願いしていいですか?私に似合いそうなアイテムを武笠さんに見立ててもらいたい!

M もちろんです!今シーズンの代表的なアイテムになるのですが、たとえばこのブラウスはどうですか?

H これ素敵ですよね!実はNOBLEの展示会のときから、すでにチェック済み(笑)。

M ありがとうございます(笑)。“テイクオフ・ブラウス”と名付けているんですが、ノースリーブブラウスにシャツを重ねたつくりになっていて、それを脱ぐ途中のように肩を落として着ると、たまに肌が見えてドキッとする、そんなにじむような美しさを演出したくて。

H 今季、オフショルダーなど肩を出すデザインがトレンドだけれど、これは他では見たことがないデザインで新鮮!チラッと見え隠れする感じがさりげなくて、好きです。にじむような美しさを出せていないのは、モデルの問題なので申し訳なく思いますが……(笑)。それと、二の腕やら何やら色々カバーしなくちゃいけない大人には、“隠す”と“見せる”のバランスがちょうどよくて、ありがたいデザイン。

M そうそう、女性のそういったリアルな目線も大事にしたいんです。前はインだけれど、うしろはアウトにして、ウエストまわりをふわっと隠したり。体型やシーンに応じて「こうも着られますよ」っていうその人なりのアレンジを楽しんでもらえたら。

H さっき着ていたワンピースもそうでした。袖が完全なノースリーブではなく少しだけ外に出ているから、肩の丸みが隠れてすっきり見える。本当にちょっとしたことだけれど、大人にとってはその“少し”の差で安心感が全然違うんですよね。なので、着ていて気分がいい!今日はセットのインナースカートと合わせてワンピースとして着たけれど、べストとしてTシャツや細身パンツと合わせても素敵だし、持っていたらつい毎日手が伸びてしまいそうです。

M 自由にコーディネートしてもらっていいんです。今、私が着ているブラウスも、レース自体はドレッシーだけれど、背中は生地をつけていたり、少しハイネックにしたりと、普段にも着られるようアレンジしています。さまざまなテイストやシーンに着てもらえる服でありたいので。

H 袖の部分もエレガントですよね。着るだけで、ふとした仕草まで美しく見せてくれそうな。カジュアルに合わせても、ちゃんと決まる。色違いのベージュも、ヌーディすぎない色味が絶妙! 顔うつりがよく見える気がします。

M 少しオレンジをプラスして、大人の顔色がぼやけた印象にならないように仕上げました。もう一歩先を楽しむなら、色をそろえたビスチェを上から重ねても素敵だと思います

H STAIRの服はどれも、袖を通したときのバランスやたたずまい、着る人の気持ちまで、一枚一枚吟味して完成度高く作られているから、服が洗練された女性像そのものを作ってくれる力がある。“着たときの理想の着地点が見える服”だなぁと思います。お話を伺ってますます、毎シーズン新作が楽しみなブランドになりました。

M 次の2017年秋冬コレクションも、シルエットとテキスタイルにこだわった自身作です!

H え〜っ、今から楽しみ!でもその前に、まずは今季何を買うかそろそろ決めなくちゃ(笑)。

04

デザイナー武笠さん本人が着る、
STAIRの最新コレクション

BLOUSE [17051250002210] WHITE ¥28,000+TAX (STAIR)

PANTS [17030250001010] BEIGE ¥32,000+TAX (STAIR)

RIB TOPS [17080250001810] BEIGE ¥26,000+TAX (STAIR)

RIB PANTS [17080250001910] BEIGE ¥26,000+TAX (STAIR)

BLOUSE [17051250001510] BEIGE、BLACK ¥26,000+TAX (STAIR)

BUSTIER [17080250001710] CAMEL ¥23,000+TAX (STAIR)

PANTS [17030250001010] BEIGE ¥32,000+TAX (STAIR)

BLOUSE [17051250002210] WHITE ¥28,000+TAX (STAIR)

SKIRT [17060250001210] WHITE ¥34,000+TAX (STAIR)

TUNIC [17051250002310] WHITE ¥28,000+TAX (STAIR)

PANTS [17030250001010] BEIGE ¥32,000+TAX (STAIR)